似非科学と偽装科学は違うのか?



数ヶ月前になるが、こんな催しが行われていた。

http://www.gakushuin.ac.jp/~881791/events/JPSsympo0306.html

正直な話個人的に「偽装科学総合研究所」なんてのをやっていて、
可能性がほぼないなぁそれ、と自分で思う場合もありながら、
駄文を3年以上垂れ流しているのは、確かに社会的害悪かもしれないと
後悔する部分もないではないが…

一応、「ニセ科学」をテーマにしたシンポジウムでターゲットに
されているのは科学と擬似科学とその間あたりをふらふらしている
このサイトなどではないっぽいので安心した。
皆さんも安心してほしい。

確かにマイナスイオンって何だよ!とか水が情報記憶できるかよ!
とかいろいろ突っ込みたいし突っ込んだこともある。
だがちょっと待ってほしい。

確かに詐欺師は糾弾されるべきというより豚箱にぶち込まれるべきだし、
疑似科学によって科学理解が阻害されるならそれも問題だ。
だけど微妙になんか違う、と思う部分がある。

なんていうか、ぶっちゃけ
「俺たちが正しいことを知っているからお前ら俺たちの言うことを聞け」
という態度はどうなのだろうか?と思ってしまう。

正直な話、今日使われている法則が明日も使えるかどうか
わかったもんじゃない。

それに科学者も自分の分野以外のことどんだけ知ってるんだ?
いわゆる博物学はもう廃れる一方で、専門分野以外のことまったく
わからない科学者も多数いるのも確かだ。
…でも逆に違う分野から来て革命的な成果上げた人もいっぱいいるけどね
正直知らなかったら周りに聞けばいいし、勉強すれば良いだけだし。
まぁそこのところは科学者も一般人もあんまり変わらないかもしれない
ってことでいいんじゃないでしょうか?

で、何を私が危惧しているかっていうと、疑似科学批判を必死に
やりまくる人の中に科学を信仰する「科学教徒」みたいな人がいる点である。

ある意味それ合わせ鏡に過ぎなくないか?
…本当の科学者ってのは死ぬまで疑うのをやめる決断と、それでもなお
疑うことを続けないといけない厄介な生き物なんじゃないか?

「科学教徒」の危険な点は、信じていた科学知識が間違っていたと
批判された際に、簡単に転向してしまう可能性がある点である。

そうじゃ、ないだろう。

科学知識なんて簡単に変わってしまうものだ。
マクロな世界ではニュートン力学は通用したがミクロな世界では
通用しない。そのミクロとマクロももうすぐつながるかもしれない。

分子生物学なんてこの数年でドンだけ進歩したと思ってるんだ。
…教科書に載ってることなんてすぐ使えなくなってしまう。
そもそも教科書自体が書き換わるし(涙)。

じゃあなんで科学なんか学ぶんだよ!
そんなのいらないじゃないか!どんどん変わるんだったら!!
理不尽かもしれないけど、それを学ぶのが科学なのだ。

繰り返すが詐欺師は刑務所にぶち込むべきだし、似非科学で科学が
迷惑をこうむるなら糾弾はがんがんすべきだと思う。

でも、忘れちゃいけないものがある。

この世界は本当はどうなっているのか?
それをどうやったら知ることが出来るのか?
そのためにどうすればいいのか?

自然科学はそこから始まり、今もそれを続けているということを。
そのためには科学者はその部分において謙虚であるべきだと思う
…かといって明らかな間違い放置するのも違うよなぁ。

正直ね、私の家族も浄水器にだまされかかって即効クーリングオフした
ことがあるくらいだからあんまりいい気はしないのも確かなのよ。
でも、少なくとも偉そうに言えるほど、私はこの世界を知らない。
まぁ科学者は他人を見下ろさずに、でも間違いは指摘しろと。
…一番傲慢なのは、私なのかもしれない。

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